牙狼ー月虹ノ旅人ー 感想
牙狼という作品は、最初しっかりとみていたわけではないのです。
私は、牙狼という作品を「魔戒ノ花」から視聴していました。
第1話の牙狼の登場シーン、アクション、見せ方。
どれをとっても(仮面ライダー等と比べて)新鮮…の一言に尽きます。
こんな新鮮なアクション、特撮を観れるのかと思うと、毎週楽しみだったのを覚えています。
そのあと、GOLD STORMが放送され、これもまた、見せ方のベクトルが変わって、雷牙のシリーズとはまた違った見せ方が楽しみでした。
そんな牙狼の最新の映画である、『月虹ノ旅人』を鑑賞してきました。
今回は、ある程度は察していたが、冴島家の3代の親子の絆が見れるということで
これもまた楽しみだったのだが、その登場の仕方等々がサプライズ過ぎて
もう感動の嵐でした。
1.牙狼のアニバーサリー的要素
(祝え…
— GARO-PROJECT (@GARO_PROJECT) October 7, 2019
牙狼の誕生を…)#牙狼生誕祭 https://t.co/fUSpvpcbWr
上記のツイートを見れば特撮界隈の方ならばわかると思う。
この作品は、「仮面ライダージオウ的な作品」なのです。
仮面ライダージオウがこれまでの平成仮面ライダーの歴史を受け継ぎ、
自分の中に受け継いできたかのように、この作品でも、
「これまでの歴代黄金騎士である牙狼の系譜、冴島家3代の親子の刻む」
そういう作品でしたね。
それをより一層際立たせたのが、闇の騎士キバの存在。
この映画は「冴島家の絆」の物語であり『キバの復讐劇』でもありました。
キバの力は、父と同等かそれ以上。
一人の力では足らず、最初は鋼牙が、それに加え雷牙の力が、
最後に大牙の力を加え、その三人が巨悪と戦う。
だからこそ、冴島家の最大最強の宿敵であるキバの存在が、より一層この作品を際立たせる。
最後の三人が連携して、『一つしかない』牙狼の鎧を使っていく姿は本当に良かった。
2.想いは希望となりーー
このキャッチフレーズは敵陣営にも、味方陣営にも言えること。
この言葉は最初、雷牙に向けてマユリ達から受け取るのではないかと想定していた。
視聴していれば、そこまでブレているわけではなかったが、
キバの復活劇の序幕が、「雷牙の誕生、産声」
それこそが、キバの希望であるという。
この手の想いが力になるという演出は、よく見られるが、この作品の対比は面白いと感じた。
前の戦いで、マユリは自分の力を失っており、雷牙のサポートができないことを気にしており、自分が何かできないかをずっと探していた。
そこで、雷牙の母「カオル」を見習い、どうしたらサポートできるかを必死に模索していた。
カオルは最初からマユリのように何か特殊な力があるわけではない。
しかし、カオルがしていたことは、たった一つだった、それをマユリを見習い、
引き継ぐ。
それは、愛する人の無事を「想う」こと。
キバの希望とは、偶発的なものでそこには「誰も望んでいるものではない」
冴島家の希望は、母カオルやマユリ、ゴンザという支えとなっている「多くの人たちの望んでいる想い」である。
この敵と味方の想いの対比の見せ方は面白かった。
そして、その想いは、ゴンザからクロウ、そして、マユリへ渡され最後に雷牙たちに届くというリレーは、引き継ぐということを表現していることも良い。
3.アクション
これに関しては、すさまじかった。
冴島家は一人ひとり人数が増えていくということも利用してか、
1対1、1対2、1対3というように増えていく。
アクションの大盤振る舞い。
元々すさまじいアクションだが、そのアクションの見せ方の豊富さを見せてくる。
これはすごい。特に1対3ですら屈しない、キバ…。どうなっているんだ…。
あの強さ…。
総じて、もう100点満点とか、点数のつけようがない…。
もはや、圧巻の一言。
満腹、飽和情報量が多すぎて、追いつけるか追いつけないか
というレベルのすさまじい、映画だった。
まだという方はぜひ、絶賛放映中なので行ってほしい。
他にも、魔戒ノ花も、YouTubeで配信中。
まだの方も、また見たいという方もぜひ見てほしいです。
4.映画公開に伴って。
神戸でロケがあったため、神戸ハーバーランドの映画館では、
映画の公開にあたり、牙狼の撮影に使われた衣装や、原画の展示がされていました。
牙狼のファンはぜひ!
凄まじい牙狼のポスター…。これだけでも圧巻です…。
京本さんが実際に着用された衣装です。
これを見たときに、「動きづらそう…」と思ってしまいました。
これを着てのアクションはどうやってしていたんだろう…。
牙狼の面ですかね。
やはり、近くで見ると圧巻の一言です!
原画はほかにも多く展示されています。
少しでも興味のある方は是非!神戸の劇場へGO!