SAOに一度ログインしてほしい。
絶賛放送中の『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』。
2018年10月頃から放送した前半戦、現在後半戦という構成となっており、現在5話(全体でいうと29話)にして、物語に更にアクセルがかかろうとしています。
実は最近はまった作品で、ライトノベルも何冊か読ませていただきました。
付箋の貼り方、キャラクターの一人一人に気を配られた表現や説得力のある状況解説まで。
もうそこまで解説されたら、そう行動せざるを得ないよね。
と、一人一人の行動や感情に対してすごい合理的だと感じてます。
いや、もうね…。すごいですよ…。
上記にも書きましたけど、説得力がすさまじいです。
自然な付箋の貼り方、そう回収するのか、
この設定はここでそう使うのね…。とか
一度、読んでいただければと思います。
1.圧倒的な説得力
上記にも書きましたが、キャラクターたちが、何故そのような行動を起こしたのか。その理由をしっかりと描かれているので、説得力が段違いです。
例えば、放送された第3話でも、
襲撃してきた集団が、アリスのフラクトライトを物理的に壁を破壊し、強奪して奪うという手段を取ろうと思えば取れるのですが、それだと回収するべき対象であるフラクトライトを破壊してしまう可能性が高いので、それはできない。
だから、リアルワールドでの強奪は不可能なため、アンダーワールド(仮想世界)にダイブして、アリスを拉致するという手段に出ます。
いちいち爆破だとか滅茶苦茶な手段が使えない理由が説明されてて、説得力がすさまじい。
— 結城 アスカ (@tokuanigyoki) 2019年10月26日
アンダーワールドへのダイブしなければならない理由も明確。
本当に構成が凄い。
#sao_anime
第1巻、もしくは、第1期の1話でもそうだったんですが、ナーヴギアを被ったプレイヤーたちがシステム上のログアウトができない。ということを首謀者である茅場に宣言されたときに、被っているナーヴギアを無理やり外そうとして、
強制的にログアウトをしようとしていました。
しかし、それをしてしまうと、ナーヴギアの機能により、脳に損傷を与え、死に至る。何故なら、ナーヴギアには充電バッテリーが内蔵されているので、例え電源から抜こうが、頭から無理やり外そうが、必ず、プレイヤーの脳に損傷を与え、死に至るように設計されているなど。
一つ一つに、そうせざるを得ないような設定を事細かに説明し、主人公たちの状況を解説しています。
たまに映画などを見ていると、何故そういう経緯になってしまったのかわからないことまま話が進み、「えっ?結局どうなったの?」っていうそんなお話があります。
私自身、そういうことになってしまうと消化不良になってしまい、頭の中でもやもやを持ちながら帰ってしまいます…。
この人はなぜこういう行動を起こしたのか?
何故、そんなことが起きたのか?等々という疑問が出てきたために、
作品、キャラクターの気持ちが理解できないことがありますが、この作品は全くありません。
説明が本当にわかりやすい上に納得して次の展開を飲み込むことができます。
個人的に、やはり納得して次の展開を飲み込むことができるのでそこが一視聴者、読者としては有難いですね。
ソードアート・オンライン (15) アリシゼーション・インベーディング (電撃文庫)
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2.War of Underworldでは…
これまでの話の構成を振り替えると、
現実世界で起きた事件を、仮想世界にダイブして主人公であるキリトが仲間と共に協力して解決する。という流れが主流だったように思えます。
しかし、今回のアリシゼーション編、War of Underworldでは、現実世界と仮想世界でのストーリーが並行して進んでいくという展開です。
意識不明のキリトの保護、そしてボトムアップ型人工知能アリスの死守の二つの任務を、現実世界の菊岡さん達がオペレーションを行い、アスナ、シノン、リーファ、そしてその他キリトが救ってきた仲間達が実行する。
という二層展開がこの作品、シリーズの最大の魅力だと私は思っています。
仮想世界では◯◯でした、一方その頃リアルワールドではー。というような感じです。
よくこんな展開を考えたと驚きしかなかったです。
情報量も多く、ただせさえパンクしそうな状態なのに、そこにまた新たな情報が入ってくる、劣勢に次ぐ劣勢。息をつかせぬ展開をよくここまで練り上げたと感じました。
ソードアート・オンライン16 アリシゼーション・エクスプローディング (電撃文庫)
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3.登場人物の思考と想いの交差
1に書いたことと重複する部分はあるのですが、説得力のある文章ですので、キャラクターに対する感情移入がかなりしやすいです。
これまで視聴してきた人からすれば、より手に取るように分かるのではないでしょうか?
このキャラクターは過去にこういうことがあったから、こういう行動や感情になるのは当然だよね。と自然とそう思えてしまいます。
シリーズごとのラスボス。本当にすごい…。
— 結城 アスカ (@tokuanigyoki) 2019年10月26日
唐突に出てきたキャラと違って、
行動の目的や過去がしっかりと説明されてるから、
気持ち悪さやボス感が極まって、
その対比で、主人公サイドのヒーロー感が増す。 https://t.co/RIdbdLgX5D
シリーズ全体に言えることですけども、敵サイドの描写もしっかりとされているので、適役の役割としては主人公サイドのヒーロー感をより強く感じさせます。
ただ、何よりも今回はキリト君に助けられたキャラクター達が、キリトの意思を引き継いで奔走するので、キリト君への思いも相まって、非常に感情移入しやすい構成となっています。
キリトに救ってもらった。だから、今度は私たちがキリトの守ろうとしたものを守るんだと決死の覚悟をして戦いに挑みます。
特に、アスナの気持ちは、キリトへの思いもあり、より強いもので、作中では何度も何度もその描写が描かれ、痛いほど伝わってくるものでした。
言い過ぎかもしれませんが、私自身心のHPが0になりそうな位の痛みでした(笑)
電車の中で泣きそうになりながら読んでましたし…。
他のキャラクターも、同じようにキリトを思い、戦います。
その決死の覚悟、思いを感じてほしいです。
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実はこのシリーズは、これまでのシリーズで出てきたキャラクター達が勢揃いする、ソードアートオンラインのオールスター編ともいえる作品です。
よく私が使う表現で言えば、『仮面ライダージオウ的な作品』というところでしょうか。(笑)
あのキャラクターが出てきた❗とよく知っているキャラクターも多いはず。
ある意味、ソードアートオンラインの集大成の一つともいえる作品。
この作品、シリーズで彼らの戦いを見て、
魅せられてほしいと思います。
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4.今からでもログイン(視聴)できます。
今からでも、後半戦を視聴していただけるように、
前半戦の総集編がYouTubeで公開されています。
ぜひ、これをきっかけにソードアートオンラインの世界にログインしていただき、
仮想世界を堪能していただければと思います。
TVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」|前半戦総集編特番#0「リフレクション」
とにかく、ここからがこのシリーズの最大の見所となっている。『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』
文字通り、今から戦争が始まります。
人工知能とはいえ、そこには生きている文明があり、その文明を守るために、アリスをはじめとした整合騎士、リアルワールドのアスナ、シノン、リーファ。
そして、この戦いの切り札となるキリトの存在。
見ごたえ十分なバトル、ストーリーを感じてください。